経理

【経理の仕事内容】上場メーカーで12年経理マンをした管理人が解説

【経理マンのある日曜日の朝。】

shu-chang
shu-chang
それじゃあ、仕事行ってきます。

息子
息子
はっはっはっ(遊んで)

shu-chang
shu-chang
ごめんね。お父さん今日は休日出勤で会社に行かなきゃダメなんだ。

息子
息子
(ガーーン)涙目になりながら。

妻
よしよし。今日はお母さんと遊びましょうね。

shu-chang
shu-chang
許せ、息子よ。これも家族のためなんだ!

こんにちは。shu-changです。

この記事では上場企業のメーカーで約12年間経理マンとして働いた管理人が経理の仕事内容とスケジュールを解説します。

以下のような方向けの記事です。
  • 上場企業のメーカーの経理の仕事のイメージを知りたい。
  • 未経験でも経理ができるか知りたい。(結論、未経験でもできます。)
  • 経理の仕事の中で忙しい仕事、楽な仕事を知りたい。

なお管理人の経歴にある通り、ある程度経理のシステム等が構築されている会社の経理の仕事について紹介している記事なので、以下のような会社の経理の仕事内容とは若干かけ離れている可能性があります。

あまり参考にならないかも
  • 未上場会社、ベンチャー企業、外資系企業の経理について知りたい人
  • 会社設立間もない、一人経理みたいな会社の経理について知りたい人

この記事を読んで、少しでも経理という仕事のイメージがついて頂ければ、管理人、経理を12年間やった甲斐があったなというものです。

経理マンってどんな人種?

早速ですが、皆さん経理マンにどのようなイメージをお持ちでしょうか?

  • 黙々と計算をしている
  • 数学が得意
  • 大人しい人が多そう
  • つまらなさそう

イメージ通りのものもありますが、そうじゃないものもあります。

まず、黙々と作業すると言う部分は当てはまることが多いですが、今はシステムがやってくれるので、計算ばかりということはありません。

数学が得意じゃないと難しいかと言うとそうでもありません。

以前働いていた職場の後輩は文学部卒業で数学がからっきしダメと言っていましたが、普通に仕事をこなしていました。

ある程度、システムが構築されている会社であればルーチンワーク7割、新しい仕事3割というイメージです。

そのため、基本的に手順通りの仕事をまずしっかり覚え、新しい仕事については会計ルールや法規を調べながら考える癖がある人には向いていると思います。

あと論理的思考が得意な人には向いています。

ある程度仕組みを作る職位になると、相談を受けた場合にこういう根拠(会計ルール)があって、このような会計処理をする必要がある。しかし、先方のニーズを考えるとこのような会計処理が落としどころではないか?といった交渉力や、新しい法律ができてそのポイントは〜だから、対応としては〜が必要であるという思考力も必要となってきます。

要は「根拠を元に先方のニーズをできるだけ組んで提案する力」です。

例えば、今年の10月に消費税が10%に変更になりましたが、軽減税率により、8%のものと10%のものが混在するようになりました。

その際、レシートを8%分と10%分の明細が分かるようにしなければならないとされましたが、例えばレジの対応が間に合わない、そのような形のレシートが出せないとしましょう。

そうした時の対応として

  • 10%の商品はそれほどないので、しばらく10%の商品のみ領収書で対応しましょう。
  • 8%用と10%用のレジを2つ持ちましょう。

と言った具合です。(伝わりますでしょうか…。)

大人しい人が多そうと言うのは結構当たっていると思います。

つまらなさそうと言うのもあながち正解です。

なぜなら、経理の究極の目標は間違いをせず、適正に会社の財務状況をまとめることなので全てが全てとは言いませんが「誰がやっても結論は同じ」だからです。

つまらなくても仕事はそういうもの、長時間のデスクワークも苦ではないという人にとっては経理は天職だと言えるでしょう。(経理にやりがいを感じている人がいたらすいません。)

以上を踏まえて僕が考える経理マンという人種は↓のような感じです。

僕が考える経理マン
  • 黙々と作業をすることが苦でない
  • 論理的思考と提案力がある
  • 大人しい
  • 仕事にやりがいをあまり求めない

経理はどんな仕事があるの?

僕は経理マンとして約12年間勤めましたが、その間に約5つの経理系の部署を経験しました。

一口に経理と言っても様々な仕事があります。

ここでは僕が経験した仕事を含め、メーカーの経理業務を紹介しようと思います。

ルーチン系(現金出納、伝票の入力、チェック等)

会社では様々な取引が発生します。

例えば取引先からの請求書に対する支払い、取引先への請求書の発行、会社で買った備品の支払い、出張に行った社員が立て替えた交通費の精算等。

こうした取引を請求書やレシート等の証憑を元に伝票で仕訳を起票する事により、会社の成績や財務状況が積み上がっていく訳です。

ある程度の会社だと基本的にはシステムがやってくれるので、データの入力の仕方や証憑として必要な物のルール、簡単な会計の知識を覚えさえすればルーチン作業としてこなす事ができるでしょう。

shu-chang
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新入社員の初めの仕事や一般事務職の女性がやっているイメージです。

管理会計

簡単に言うと予算を作成し、進捗を管理する仕事です。

上場企業だと社外発表として予算に対する進捗や、中期経営計画として翌年以降数年分の予算を発表する場合がありますが、その予算を集約し作成するとイメージしてもらえれば良いと思います。

また後述する財務会計が「社外向けの会計」と呼ばれるのに対して管理会計は「社内向けの会計」と呼ばれます。

「社内向けの会計」とは会社として事業別の成績や財務状況をより分かりやすく分析するために収益や費用をどの事業の負担とするか等、会社として定めたルールに乗っ取って整理した会計です。

例えば株式会社shu-changという会社があったとして「転職」「育毛剤」「書店」の3つの事業を営んでいるとしましょう。

それぞれの事業の売上や転職エージェント、育毛剤を売る人、書店員の給料など直接その事業に紐づく費用についてはそれぞれの事業の負担とする事に異論はないと思います。

しかし、例えば全ての事業に関わる、経理や人事、総務の人にかかる費用はどの事業が負担するの?という話になります。

そこで全ての事業にどのような割合で共通費用を配分するか等のルールを決める必要がでてきます。(費用配分の事を配賦と言います。)

そのルールも簡単に決まればいいのですが、例えば

  • 転職事業は他の事業に比べてそもそも固定費が低くて利益に貢献してるんだから、費用負担も少なくしてよ。
  • 育毛剤の原料が高騰して成績が厳しいのに、例年通りの割合で費用を負担しないといけないの?
  • 書店事業はただでさえ赤字なのにこれ以上費用を負担しろって言うの?

等、事業間同士でせめぎ合いが発生してくる訳です。

なかなか調整等が大変な仕事と言えるでしょう。

shu-chang
shu-chang
事業からのプレッシャーがきつくて胃が痛かったです

財務会計

「社外向けの会計」と言われます。

必ずしも事業別に分ける必要はなく、会社としての合計の成績や財務状況を様々な会計法規に乗っ取って実績を集計する会計です。

ルーチン系の仕事と異なるのは、細々とした1つ1つの取引に対してではなく会社としての重要な会計整理を取りまとめているというイメージでしょうか。

公認会計士による監査の対応も行います。

減損会計、退職給付会計等より専門性が上がった会計の実績集約や取りまとめをしているイメージです。

shu-chang
shu-chang
会社としての財務会計の実績を取りまとめ、会社としての会計整理を発信もするし、相談にも乗る総本山みたいなイメージですかねえ。

債権管理

売上を漏れなく回収できるよう管理する仕事です。

現在、大体の会社同士の取引気は「掛け」による取引が大半です。

「掛け」とは商品を納品したタイミングでお金をもらうのではなく、納品後一定期間おいてから売り手にお金が入る仕組みです。

債権管理はこれを期間内に回収する、債権残高があっているか確認する、新規取引先にお金の支払い能力があるか判断する等の仕事です。

shu-chang
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僕は直接経験したことが無いので大枠のイメージです。

資金

金融機関からの借入金やグループ会社への貸付金の管理、会社名義の口座の残高の管理等を行う仕事です。

銀行とのやりとりや、会社の日々の支払いデータの集約、銀行へのデータ送信等の仕事を行う場合もあります。

後述しますが、経理の中では日次ベースで業務がほぼ完結するため、残業が他の経理の仕事に比べると少ない印象です。

shu-chang
shu-chang
割とプライベートが充実するかも。

原価計算

製造業で商品を作る際に重要な指標となるのが、利益率です。

利益率は(売価−費用)÷売価で表されます。

原料費や人件費等の費用を抑えるか、売価を上げると利益率は上がります。

標準原価計算では商品毎に原料費や人件費等のレシピ情報、基準値を設定し、それに対し実際の費用が多いのか?少ないのか?→その要因は何か?→利益率を改善するにはどうしたらいいか?というサイクルで検証をしていきます。

もちろん利益率が高いから売れ筋商品という訳ではないので何を作るかは販売部門とのせめぎ合いがあります。

shu-chang
shu-chang
割に合わない商品ばかり作らされてるのに利益率を上げろとか無理な話でしょみたいな愚痴をよく聞きました。

開示

株式会社は株主から資金調達をします。

その代わりに株主に対してその株が持つに値するものかということを証明する必要があります。

つまり、業績を開示する必要があります。

会社の規模や形態にもよりますが決算公告や計算書類、有価証券報告書が代表的な開示資料になります。

開示担当者は開示に必要な情報を社内から集約し、財務数値や概況を文章情報にまとめる仕事です。

shu-chang
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別名、校閲と言われる仕事です笑

税務

法人税、消費税、固定資産税、事業税等、企業は多くの税金を負担しています。

税務はそんな会社の税金を集約して納税を行い、時には国税局からの厳しい税務調査の対応も行います。

非常に専門的な税法の知識や会計整理の知識を備えたいわば経理のプロフェッショナルです。

多くの経理マンが税務アレルギーを抱える中で、税務の知識を習得することができれば非常に貴重な人材になれるでしょう。

shu-chang
shu-chang
税効果会計とか意味が分からん。

連結決算

上場している会社だと、子会社がある場合があります。

その場合、子会社を含めたグループとしての業績もまとめる必要があります。

子会社それぞれも業績や財務状況を出しているため、連結決算の担当者は子会社に対して、適正な決算を行うように指導をうとともに、業績情報を集約する必要があります。

子会社の指導と業績情報の集約、それを親会社の業績と合わせて連結グループとしての業績を集計することが連結決算の仕事です。

グループ会社内での取引は単純に資産の移動と捉え、連結グループを1つの会社と見なして様々な調整を行って業績が集約されます。

shu-chang
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グループ内の売上は家計として見ると、お母さんから子供にお金が動いただけだからお金の増減にはカウントしないよ。みたいな調整を行います。

経理のスケジュールについて教えて。

経理は日次業務、月次業務、四半期決算業務の3つに分かれます。

どの仕事かにもよりますが、基本的に毎月の業績を翌月初にまとめるため月初の第1週〜第2週頃にかけては多忙になり、残業が増えます。

そのためGWや正月等も場合によっては休日出勤となることがあるため、この長期休暇を充実させたいという人には正直向いていないです。

ルーチン系や資金についてはある程度日次で完結するため、仕事の効率をあげればそれほど残業しなくて済むかもしれません。

税務については納税の時期は忙しくなりますが、それ以外は比較的時間に余裕があります。

開示や連結決算については主に四半期決算や年度末決算ぼタイミングの前後1ヶ月頃に忙しくなる印象です。

経理の中でおそらく一番多忙だと思うのが管理会計です。

年度の予算、四半期毎の予算の見直しや業績によっては上方修正、下方修正等、場合によっては年中、予算とにらめっこをしている感じです。

shu-chang
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基本的に月初は忙しく、仕事によって四半期、年度レベルでも忙しくなるイメージ。

ただ繁忙期はある程度決まっているので予定は立てやすいかも。

オススメの経理の仕事は?

「プライベートを充実させたい。」のか「専門性を高めて経理のプロフェッショナルになりたいか。」によって異なります。

プライベートを充実させたい
  • ルーチン系
  • 債権管理
  • 資金
  • 原価計算

専門性を高めたい
  • 管理会計
  • 財務会計
  • 開示
  • 税務
  • 連結決算

という感じです。

ただなかなか、自分のやりたい仕事を最初からやれるというケースは少ないと思います。

そのため、勤め先の事業所形態で選択するのが良いかと思います。

例えば本社的な立ち位置だと、業務が集約されていて、残業が多い可能性が高いです。

これに対し、営業支店や工場の経理という所だとルーチン的な業務の割合が多くなってくるため、慣れれば、残業の少ないプライベートの充実した仕事につける可能性が高いです。

※どちらも一概には言えませんが。

終わりに とりあえず未経験者は簿記を取ろう!

会社によってくくりが異なることもあるかもしれませんが、ざっくりの経理の仕事を紹介しました。

僕の経験上、未経験でもある程度仕事はできると思うので、長時間椅子に座ったり、緻密な仕事に抵抗がないのであれば経理は1つの選択肢としておすすめです。

※いきなり税務や連結決算等は無理です。

未経験の場合はとりあえず3級でもいいので簿記を取っておくことをおすすめします。

人によっては2週間程度頑張れば取得でき、資格があれば経理の基本は分かっているということを証明できるので、かなりコスパの良い資格かなと思います。

この記事を読んで経理の仕事のイメージがついたり、経理の仕事に就くきっかけとなれば嬉しいです。

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